ゲームソフトを売却する際に、データを削除する必要があるのか迷う方も多いのではないでしょうか。
たしかに、データ削除は手間に感じることもあります。
そのため「そのまま売っても良いのか?」「削除しないと売れないのか?」と心配する方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、ゲームソフトを売る際にデータ削除が必要かどうか、また削除しない場合のリスクについて詳しく解説していきます。
ゲームソフトはデータを削除しないと売れないのか?
基本的に、どの買取業者もゲームソフトのデータが残っていても、買取を断るということはありません。
ゲームソフトのセーブデータは個人情報を多く含んでいないことがほとんどなので、データが残ったままでも問題なく売却できます。
つまり、データを削除せずに、そのままの状態で買取業者に持ち込んでも大丈夫です。
多くの買取業者はソフトのデータよりもきちんと動作しているか、海賊品ではないかなどまた別の基準を重視して査定を行います。
よって、データが残ったまま売却するのは一般的なことなのです。
セーブデータを残すことで高く売れることもある
例えば、ポケモンシリーズなどでは、強いポケモンが揃っているデータや、希少なポケモンが入っているデータは貴重とされ、通常よりも高い値段で売れることがあるのです。
特に伝説のポケモンや色違いポケモンを持っているデータは、多くのプレイヤーから注目され、高額で取引されることも少なくありません。
また、イナズマイレブンなどでは隠れキャラがアンロックされたデータや、必殺技が最大レベルになっているデータがついているとプレイヤーにとって価値があり、そのままの状態で売却する方が高く売れることもあるのです。
さらに、特定のイベントや限定のコンテンツを含むセーブデータは、もう手に入らない要素が含まれていることから、非常に高い価値を持つこともあります。
ただし、買取業者ではこうしたセーブデータは買取価格に影響しないため、高く売ることを期待するならば、メルカリのような個人売買を検討するのが良いでしょう。
また、セーブデータが魅力的であれば、出品時にその内容を詳しく説明することで、購入者の関心を引きやすくなるため、取引がスムーズに進むことも期待できます。
初期化できないソフトも存在するので注意
一部のゲームソフトには初期化ができないものもあるので注意が必要です。
例えば、3DSの「バイオハザードマーセナリーズ」の通常版は、一度保存したデータを初期化することができません。
このため、初期化したい場合は廉価版を購入する必要があります。
また、中古ゲームの販売店では基本的にゲームデータの削除は行ってくれないため、データが残ったまま売ることになります。
その為、あらかじめ初期化ができないゲームがあることを事前に知っておくと安心です。
さらに、初期化できないゲームの存在は、メルカリなどで売ろうと考えている場合、注意を促さないと後でトラブルになることもあります。
購入後に初期化できないことが判明した場合は、返品や返金が難しいケースもあるため、十分なリサーチをしておくことが重要です。
データ削除する必要がないハード:本体に保存するタイプ
ゲーム機によってセーブデータの保存方法は異なります。
PS3、PS4、PS5、そしてニンテンドースイッチに関しては、セーブデータが本体に保存されます。
そのため、ソフトを売却してもデータ自体は本体に残っており、ソフト自体にはデータは入っていないのでそのまま売っても問題はありません。
これらのゲーム機で遊んだソフトを売る際には、特にセーブデータについて気にする必要はないでしょう。
さらに、これらの機種ではクラウド保存機能を利用することも可能で、セーブデータのバックアップをオンラインに保存しておける点も大きなメリットです。
例えば、PlayStation PlusやNintendo Switch Onlineといったサービスを利用している場合、セーブデータをクラウドに保存しておくことで、ゲームを売却した後も別のソフトを購入した際にデータを復元することができます。
これにより、安心してゲームソフトを売却でき、後に同じゲームを再購入することになっても続きからプレイすることが可能です。
また、本体に保存されたセーブデータは、他のユーザーにアクセスされないように設定できるため、セキュリティ面でも安心です。
こうしたセーブデータ管理の利便性は、最新世代のゲーム機ならではの特長であり、古いゲーム機とは異なる安心感を提供してくれます。
このように、セーブデータが本体に保存されるタイプのゲーム機では、売却時の手間が少なく、安心して次のオーナーに渡せる環境が整っています。
セーブデータがソフトにあるゲーム機
一方、ニンテンドー3DS、DS、PS Vitaの一部のゲームでは、セーブデータがソフト自体に保存されています。
特にPS Vitaでは、パッケージ版に「メモリーカード必須」と記載されているソフトはメモリーカードにデータが保存される仕組みです。
これらのゲーム機では、セーブデータがソフト自体に保存されているため、売却前にデータを削除しておくか、残したまま売るかを慎重に考える必要があります。
よって、データが残っている場合、次の購入者が前の持ち主の進行状況からゲームをプレイすることができます。
これが最強データなど、楽しみやすいデータなら面白いと感じることもありますが、かえってゲームの新鮮さが損なわれてしまう可能性もあります。
3DS:セーブデータの削除方法
ニンテンドー3DSのゲームソフトを例に挙げると、セーブデータを削除する方法は比較的簡単です。
まず、ソフトを起動し、ゲームタイトルが画面に表示されたら、ABXYボタンを同時に押し続けることでデータを削除することが可能です。
この方法は特に簡単で、多くのユーザーが利用しています。
もしこの方法でうまくいかない場合や、詳細な手順を確認したい場合は、ゲームソフトを挿入した後、画面左下に表示される「説明書」のアイコンを開くことも一つの手です。
この「説明書」には、セーブデータの削除方法が具体的に記載されていることが多いため、それを参考にすると確実に削除手順を理解できます。
また、ニンテンドー3DSにはゲームによって異なる削除方法が存在することがあり、それぞれのゲームに応じた手順を把握しておくことが望ましいです。
一部のゲームでは、セーブデータ削除のために特定のオプションメニューにアクセスする必要があるケースもあります。
こういった場合、メニュー内で「データ管理」や「セーブデータ削除」といった項目を選択し、必要な操作を行うことで安全にデータを削除することができます。
削除後に確認メッセージが表示されることも多く、これにより削除の最終確認ができるため、誤操作を防ぐことができます。
ゲーム機は初期化をしないといけない!
ゲームソフトを売却する場合は、初期化の必要性はないと解説しました。
しかし「ゲーム機本体」を売る際には必ず初期化が必要です。なぜなら、ゲーム機本体には多くの場合、ユーザーの個人情報が含まれているからです。
例えば、ユーザーアカウントやクレジットカードの情報などがそのまま残っていると、第三者に利用されるリスクがあります。
これは、例えるなら自分のロック解除をしたスマホをそのまま他人に渡すのと同様で、とても危険なことです。
そのため、ゲーム機本体を売却する前には、すべての個人情報を削除し、初期化を必ず行うことが重要です。
これにより、個人情報が悪用されるリスクを防ぎ、次の所有者が問題なく使用できる状態で提供することができます。
また、初期化には時間がかかる場合もあるため、事前に手順を確認しておくとスムーズに進められます。
ゲーム機本体を売る際は、個人情報を守るためにも、売却前に初期化を徹底しましょう。
ゲームソフトを初期化せず売る場合のデメリット
キャラクターの名前が把握されてしまう
メルカリなどのフリマアプリを利用して、個人間でゲームソフトを売る場合にあるリスクです。
ゲーム内のキャラクター名に自分の名前を付けていた場合、その情報が購入者に知られてしまう可能性があります。
ギャルゲーやロールプレイングゲームなど、個人的な嗜好が強く反映されるゲームでは、他人に見られることが恥ずかしいと感じる場合もあるでしょう。
これにより、自分の趣味やプレイスタイルが露わになることを気にする人もいます。
また、プレイ中に特定のキャラクターに自分や知り合いの名前を付けていた場合、購入者がそれを見て奇妙に思うこともあるかもしれません。
そのため、特に個人的な名前や情報が残っている場合は、初期化してから売ることを検討する方が安心でしょう。
しかし、ゲオなどの買取業者を利用する場合、誰が使っていたのか分からないため、そういった心配は少なくなります。
買取業者ではゲームソフトは買取した多くの中の一つとして扱われるため、購入者が前の持ち主に気づくことはほとんどありません。
個人間での売買と異なり、こうした匿名性が確保されている点が買取業者を利用する利点の一つとも言えるでしょう。
フリマアプリはトラブルになることも
稀に、購入者がゲームソフトを購入後、初期化されていないことにクレームをつける場合もあります。
「前の持ち主のデータが残っている」と言われることもありますが、こうしたトラブルはそれほど頻繁に起こるわけではありません。
しかし、一度でもこのようなクレームを経験すると、次に売る際にはより慎重になることが重要です。
特に個人間での取引の場合、信頼関係が取引成立の重要な要素となるため、購入者に安心してもらうための配慮が大切です。
トラブルを避けたい場合には、出品ページに「初期化せずそのまま送ります」と記載しておくと良いでしょう。
これにより、購入者に事前に理解を得て、クレームを避けることができます。
また、購入者がどのような状態で商品を受け取るか事前に理解できるよう、具体的にどのデータが残っているかを明示することも良い対応策です。
さらに、連絡を通じて購入者に「何か不明点があればお気軽にお問い合わせください」と伝えておくことで、誤解を避け、スムーズに取引を進めやすくなるでしょう。
ゲームソフトを売る時はデータ削除する?まとめ
ゲームソフトを売却する際にデータを削除する必要はありませんが、セーブデータが残っていることでメリット・デメリットがあることを理解しておきましょう。
セーブデータが残ったままだと、次の購入者が途中からプレイを始められるという利便性があり、特に個人間での売買ではこの点が価値を持つこともあります。
一方で、ゲーム機本体を売却する際には必ず初期化を行うことが重要です。ゲーム機にはユーザーの個人情報やアカウント情報が登録されていることが多いため、初期化を行わないと第三者に利用されるリスクがあります。
また、ゲームソフトを売却する際には、セーブデータを残しておくことがどのような影響を与えるのかを事前に理解しておくことで、スムーズに売却を進めることが可能です。